実家の建て替えで多い後悔!家づくりを失敗しないコツも紹介

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家を建てることは、一生に一度の大きなプロジェクトです。特に実家の建て替えの場合、多くの感情や思い出が絡むため、後悔しない家づくりを目指すことが重要です。この記事では、実家の建て替えでよくある後悔と、それを避けるためのコツを紹介します。

目次

実家の建て替えで多い後悔7例

後悔する男女

実家の建て替えで実際にあった後悔の声をまとめました。自分の家づくりのときの参考にしてみてください。

①間取りの設計をもっと考えればよかった…

間取りは家の使い勝手を左右します。後から変更するのは難しいので、最初にしっかりと考えることが大切です。具体的には、以下のような点が挙げられます。

リビングの位置や大きさで後悔

人が集まるリビングは、家族の人数やライフスタイルに合わせて、適切な広さが必要です。後悔した例に、家族が増えて狭く感じるようなった、というケースがあります。

部屋数を多くしすぎて後悔

部屋数を多くすると、ひとつあたりの部屋が狭くなります。使い勝手が悪くなって、しだいに使用しなくなったりする例もあります。

バリアフリー化をしなくて後悔

二世帯住宅をつくった際に、バリアフリー化をしなかったため、老後の暮らしが大変にななるケースが存在します。特に3階建てにする場合は、足腰が悪くなって使わなくなる可能性を考慮してください。車イスでも動きやすいように、スペースに余裕をもった間取り設計にしましょう。

収納スペースの不足で後悔

収納スペースが足りないと、日常生活でのストレスが増えます。特に、季節ごとの衣替えや趣味の道具など、物が増えやすいところはスペースを余分に確保しておきましょう。

生活動線の後悔

キッチンやダイニング、リビングの配置や、玄関から各部屋へのアクセスが悪いと、生活動線が長くなってストレスを感じやすいです。日常の動きをスムーズにするために、生活動線を考えることが大切です。

②建築費が予算よりオーバーしてしまった…

実家を建て替える際、最も気をつけたいのが建築費のオーバーです。初めに設定した予算を超えてしまうと、その後の生活にも影響が出ることがあります。

以下は、建築費が予算を超えてしまう具体的な例やその原因です。

  • 高品質な材料の使用:標準装備からアップグレードしてコストが増加したケース。例えば、キッチンのカウンタートップを天然石に変更すると価格がアップします。
  • デザインの変更:建築中にデザインを変更すると、それが原因で費用が増加することがあります。例として、窓の位置や大きさ変更、部屋の間取り変更をすると、それに伴うコストが発生します。
  • 予期せぬトラブル:地盤が弱いことが判明し、地盤改良が必要になったり、古い家の解体中にアスベストが見つかるなど、建築中に予期せぬトラブルが発生して追加の費用がかかることがあります。
  • 設備のグレードアップ:当初予定していたものよりも高機能な設備を選んだ結果、費用が増加するケース。例えば、エアコンや給湯器、キッチンの設備などを最新のものにすると、その分のコストが増えます。

これらの後悔を避けるためには、事前にしっかりとした計画を立て、余裕を持った予算設定をすることが大切です。

③建築会社を別のところにすればよかった…

実家を建て替える際の大きな決断のひとつが、どの建築会社に依頼するかという選択です。この選択を誤ると、後悔することが多くなります。以下は、具体的な例やその原因です。

  • 納期の遅延:契約時に決めた納期を守れない建築会社で後悔した例。例えば、約束していた引き渡し日が延び、生活スタートが遅れてしまうケースがあります。
  • コミュニケーション不足:建築中の進捗や変更点など、細かい説明が不足している会社はNG。完成した家がイメージと異なるケースがあります。
  • 追加費用の発生:当初の契約内容から外れる部分において、途中で追加費用を請求されるケース。例えば、材料の価格が上昇したことを理由に、追加の費用が発生するといった事例があります。
  • 施工の不備:建築中や完成後に施工ミスが見つかり、修正が必要になるケース。水回りの不具合や壁の歪み、床のきしみなど、住み始めてから気づく問題点もあります。

建築会社を選ぶ際には、事前のリサーチや口コミの確認、過去の施工例やアフターフォローなどをしっかりとチェックしましょう。

④リフォームでよかった…

実家の建て替えを考える際、リフォームという選択肢も考えることが重要です。リフォームのほうが安くすんだという後悔や、思い出を大切にできたという意見があります。

しかし、家の構造や耐震性、設備の老朽化など、現状の確認が必要です。全体的なリニューアルが必要な場合や、大規模な変更を希望する場合は、建て替えの方が適していることもあります。

⑤固定資産税が増えた…

固定資産税は、土地や建物などの不動産を所有している者が支払う税金です。実家を建て替えると、その評価額が上がることが多く、それに伴い固定資産税が増加することがあります。

増税の影響を受けると、家計に大きな負担がかかることがあります。特に、退職後の中高年の方々にとっては、固定資産税の増加は大きな負担となるでしょう。

⑥防音対策をすればよかった…

家の中や外からの騒音は、日常生活において大きなストレスとなるケース。特に二世帯住宅はプライバシーを守れなくなります。後からの対策は難しく、大きな工事となってコストがかかることが多いです。

防音対策の例
  • 壁や床、天井に防音材を使用する
  • ドアの防音性を高める
  • 部屋の間に防音の仕切りを設ける
  • 防音性がある二重構造の窓を使う

実家を二世帯住宅に建て替える際は、防音対策をしっかりとすることで後悔を防げます。

⑦家族とトラブルになった…

実家の建て替えは、単に建物を建てるだけでなく、家族全員の夢や希望、生活スタイルを形にするプロジェクトです。この過程で、家族間での意見の不一致やコミュニケーションの不足が原因でトラブルが生じることがあります。

  • 間取りに関する意見の不一致
  • 予算の問題:予算オーバーした際、家族間の意見が分かれることが多いです。
  • インテリアや設備の選択:キッチンの設備や壁紙の色、床材の種類など、家族の好みが異なるとトラブルの原因となります
  • 建築会社とのコミュニケーション:意見がまとまっていない状態で建築会社と打ち合わせをすると、誤解や不満が生じることがあります

ライフスタイルが違うと、意見が食い違い後悔しやすい傾向があるので、しっかりと家族間で打ち合わせをしましょう。

実家の建て替えを失敗しないコツ

うれしそうな女性

実家の建て替えは、失敗・後悔をしたくない一大プロジェクト。失敗を避けるためには、事前の準備や計画が重要です。以下に、実家の建て替えを失敗しないためのコツを3つか紹介します。

①信頼できる建築会社を選ぶ

建築会社(ハウスメーカー・工務店など)を選ぶ際は比較見積もりが大事です。会社によってプランが違うので、建て替え費用が何百万も変わります。比較見積もりをしたときは、以下の点に重きをおきましょう。

比較見積もり時のチェックポイント
  • 実績(建築実例)を確認…建てた家を実際に見るとより◎
  • コミュニケーションの質を確認…質問に対して明確な返答がくるかチェック
  • 適切な価格設定…安すぎるプランは後で追加費用がかかる可能性があるので要注意
  • アフターサポートの有無…長期のアフターフォローがあれば居住後も安心

信頼できる建築会社を選ぶことで、安心して実家の建て替えを進められます。慎重に選択し、最適なパートナーを見つけましょう。

②予算の計画をしっかりと立てる

実家の建て替えを成功させるためには、予算の計画をしっかりと立てることが不可欠です。

まず、自己資金の額やローンの上限、そして月々の返済額などを総合的に考慮し、無理なく支払える予算を設定してください。

次に、建て替えに関わる項目ごとに予算の内訳を作成します。具体的には、解体費、土地の購入費、建築費、外構費、そして設備やインテリアの費用など、どれくらいの予算を割り当てるかを決めます。

しかし、家づくりは必ずしも計画通りに進むわけではありません。必要に応じて見直しを行うことで、途中での予算オーバーを未然に防ぐことができます。

③家族とのコミュニケーションを大切にする

実家の建て替えは、家族全員でつくりあげる大きなプロジェクトです。家族間でコミュニケーションを大切にすれば、後悔がない良い家が完成するでしょう。

家族とのコミュニケーションで気をつけるポイント
ニーズの共有

将来的に増えるかもしれない家族の人数、趣味やライフスタイルに合わせた部屋の配置など、具体的な要望を明確にすることが大事

予算の調整

家族全員で予算の上限や優先順位を話し合い、無駄な出費を避けるための計画を立てることが重要

デザインの選択

家族全員の意見や好みを取り入れ、納得のいく結果をまとめる

未来のビジョンの共有

新しい家での生活を想像・共有し、より良い家づくりの方向性を定める

実家の建て替えは、家族の絆を深める絶好の機会です。家族とのコミュニケーションを大切にし、理想の家を築き上げましょう。

実家の建て替えでおすすめの間取り事例

実家の建て替えを考える際、間取りは非常に重要な要素となります。家族の生活スタイルやニーズに合わせた間取りを選ぶことで、快適な生活空間を実現することができます。

回遊動線を使った二世帯住宅|5LLDDKK

回遊動線を使った二世帯住宅 1階の間取り
回遊動線を使った二世帯住宅 2階の間取り
画像引用:SUUMO
坪単価76.4万円/坪
参考価格4,730万円

1階の親世代の住居は回遊動線となっているので、移動がしやすく、お子様が走り回れる工夫がしてあります。大容量のウォークインクローゼットをそなえているので、収納力も抜群です。バリアフリー化の面でメリットがある引き戸を使うことで、デッドスペースを極力なくしています。

老後も暮らしやすい平屋生活|2LDK

画像引用:SUUMO
坪単価79.6万円/坪
参考価格2,550万円

隣家からプライバシーを確保するコの字型の平屋。平屋はバリアフリー化しやすいのがメリットです。老後も上下移動がないので、安心感をもって暮らせます。平屋の建築自体には、少しハードがありますが、検討してみるのもおすすめです。

実家を後悔のない家に建て替えよう!

計画をする家族

実家の建て替えは、一生に一度の大きな決断です。家族の歴史や思い出が詰まった場所を、新しい形に生まれ変わらせることは、未来の家族を築く第一歩。間取りやデザイン、機能性をしっかりと考慮し、家族全員が納得のいく家づくりを目指してください。そして、何よりも家族とのコミュニケーションを大切にすることで、後悔のない、心温まる家に建て替えることができるでしょう。

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